イキナリぱっと現れる荘厳な様式の建物「岩室観音堂」

イキナリぱっと現れる荘厳な様式の建物「岩室観音堂」

岩窟ホテルと吉見百穴近く見所満載の場所にある300年以上の建築物

吉見百穴はこっちという看板を頼りに進んでいくと岩壁の間から現れる岩室観音堂。
不思議な形をしているのにお堂?とはいえいきなりこんな立派な建造物が出てくるのはとてもミステリアス。
いつもなら同年代の保存された建築物の中にあるようなものですが。せっかくなので中に入ってみました。

岩室観音堂入口

ホントにぱっと現れて、ハイキングの皆さんもびっくりして立ち止まってしまう感じです。建物というよりは本当に山門です。例のごとくスマホと片手に写真を撮るイベントの様になっていました。

岩室観音堂について

弘法大師が岩窟を選んで高さ一尺一寸(36.4㎝)の観音像を彫刻してこの岩窟に納め、その名前を岩室山と号したと伝えられる。松山城主が代々信仰し護持していたと伝えられており、天正18年(1590年)豊臣秀吉が関東に出陣した際に松山城の落城に伴い建物の全てが焼失したといわれている。
 現在のお堂は江戸時代の寛文年間(1661~1673年)に龍性院第三世堯音が近郷の信者の助力を得て再建したものと伝えられている。お堂の造りは懸造り様式で、江戸時代のものとしてはめずらしいものである。

弘法大師さんは色んな所歩いていたんですねー!

岩室観音堂お地蔵さんたち

左側にずらっと観音様がいます。

岩室観音堂 観音様たち

右側にも岩を掘った中に観音様たちが。岩室観音の由来そのままですね。
観音様は88体あり四国のお遍路さんを模したものなのかなとおもったらお遍路というのは巡拝することを指し、観音様の霊場をめぐるのは札所巡りという違うジャンルらしい
岩室観音は比企西国三十三所観音札所の3番目という事なんだけどここに88もの観音様がいたら巡る必要が、、と思ってしまいました。
スタンプラリーみたいなものでしょうか。。

岩室観音堂階段

ここから二階に上がれるのですが階段の板の幅が短く斜面が急なのでつま先立ちで登る羽目に。先に居たおばあちゃんも怖い怖いと言いながら階段を上っていました。

二階部分

向こう側も階段があり岩を削ってスペースをとっています。

岩に組み込まれた二階

地震などで傾いたのでしょうか、木の棒で補強されていますね。
一階は鉄で補強されていたのでこういう建築物の保全は難しいのでしょうね。

岩室観音堂 ご本尊

鉄格子の奥にあるのがご本尊。しかしお参りした方達のお札が至る所に張られていて何とも不思議な空間です。

奉納された馬かな?

奉納絵図ですが、これじっと見てても何の絵なのか分かりませんでした、牛か馬かなとおもうんですが。

霊場なだけあって風が通りなかなか気持ちの良い場所です。向かい側に食堂もあり、この岩室観音堂の横にある廃墟「岩窟ホテル」の土地を持っている方が経営しています。
当時の岩窟ホテルの写真も残っているので休憩がてら見るのも楽しいですよ

胎内くぐり

岩室観音の名物なのでしょう「胎内くぐり」というものがあります。最近はハート形の何かで観光推進することが流行っているんでしょうか。

岩室観音堂奥

右にある鎖を伝って胎内くぐりが出来ます。まっすぐ伸びる道は湧き水で上まで登れませんでしたが松山城跡に続く道になっているんじゃないかと思われます。

小さな観音様

そっと置いてある観音様。

胎内くぐり入口

苔むしたところに階段のへこみがあるんですがこれもまた小さい感じが。

胎内くぐり出口

ハート型ですね。胎内くぐりはここから出てきます。

岩室観音堂 裏

じっくり見れるスポットではないですが、この建築物はなかなか見ごたえありますよ。
吉見百穴もすぐそばなので併せてみることが出来ます。

気になったら是非行ってみてくださいね

岩室観音

スポットカテゴリの最新記事