埼玉のカッパドキアと言われる日本有数の史跡「吉見百穴」に行ってみた。

埼玉のカッパドキアと言われる日本有数の史跡「吉見百穴」に行ってみた。

コビトのような日本の先住民族、コロボックルの住居として作られたものという仮説から始まった共同墓地

埼玉の観光スポットの一つとして有名な吉見百穴、これ「よしみひゃっけつ」じゃないんですね。「よしみひゃくあな」と呼ぶんです。
埼玉では有名な観光スポットの一つですが、離れたところにあるので写真を見るだけで終わってしまいそうな場所。
百聞は一見に如かずという事で行ってきました。

墓地として今は認知されていますが、発見した当初は下記

弥生土器の発見者である東京大学の大学生坪井正五郎は、1884年(明治17年)人類学会を創設した。そして大学院生となった坪井は1887年(明治20年)、卒業論文の一環として吉見百穴の発掘をおこない、地元の素封家で貴族院議員、郷土史家根岸武香が発掘を支援した。吉見百穴の発掘は、日本における人類学、考古学の黎明期に、その中心人物である坪井の手によっておこなわれたものであり、日本考古学史上重要な位置を占める。
発掘調査の後、坪井が唱えた説は横穴を住居とするものである。その趣旨は以下の通り。
住居用の設備、構造を有している。
日本人の住居としてはサイズが小さすぎる。
よってコビトのような日本の先住民族、コロボックルの住居として作られたものであろう。
その後、古墳時代に葬穴用に再利用された穴もある。

その後すぐに共同発見者の白井光太郎さんにその説に対して反論を建てられてしまいます。

コロボックルて、、そもそもいるんですか?と思いますよね。
しかも東京大学の大学生時代、適当すぎますね。若気の至りですきっと。

吉見百穴入場

入園料は中学生以上300円小学生200円です。とてもリーズナブル。

吉見百穴お土産屋さん

こちらはお土産屋さん、出土物展示、食事処になっています。リュックを背負ったおじいちゃんおばあちゃんたちが休憩をとってます。ツアーでしょうね、仲間でわいわいしていて楽しそうです。

吉見百穴 外観

これは直で見るとなかなかすごいものですね。確かにこの外観だけではコロボックルの物かも!とか思ってしまいそうです。
古墳という形にだとしても日本の典型的な鍵穴型でもないので確かに奇妙な感覚を覚えます。
共同墓地としても珍しい形ですよね

吉見百穴 軍需工場

ひんやりした風が出てくる入口です、洞窟の入り口みたいでワクワクしますね。

吉見百穴 軍需工場看板

古墳の方い岩壁を使って日本軍は地下に飛行機の軍需工場用のトンネルを作ったようです。

軍需工場 内部

中はとても広く壁は当時の手彫り感が満載、途中から立ち入り禁止格子があるので中はとても広そうですね、格子の奥に軍需工場を作ったのでしょうか、それともどこかに抜けるトンネルだったのでしょうか。

吉見百穴説明

大学生の坪井さんを調べたところかなりの家柄らしくコロボックル説以来、

人類学の創始者として鳥居龍蔵などを育てたり柳田国男と南方熊楠を結びつけ、また、三越のブレーン「流行会」メンバーとして玩具の開発でも功績を残した。

とのこと。
家柄もあり人脈もあったので立派な人になられたんですね。
とはいえ考古学は向いてなかったんだと思います。

吉見百穴 階段

上がってみます。当時は階段は無かったのでしょうがなかなか急な階段です、人が一人通れるくらいですね。

穴 入口

中に入れる穴を発見、入口はなかなか狭いですがはいってみます。

穴 内部

中には両サイドにベッドの様な枠が作られていてここに埋葬されたんじゃないかと思います。しかし穴の数はとても多いのでそれだけ豪族がいたのでしょうか?
それともこの土地に住む人たちの共同墓地的な位置だったのでしょうか。

吉見百穴からの風景です。
埋葬する穴の入り口は綺麗ですね。

吉見百穴頂上

入園料もお手頃で、周りものんびりした土地なのでゆっくり周りの史跡を見ながら散歩するのも気持ちよさそうでした。
気になったら是非是非行ってみてくださいね。

国指定史跡 吉見百穴(よしみひゃくあな)
 
所在地 埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324
電話番号 0493-54-4541
営業時間/午前8時30分~午後5時
入園料
・ 中学生以上:300円
・ 小学生:200円
・ 小学生未満:無料
休園日/年中無休

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