深海。そこは地球最後のフロンティア。
一般に深海と定義される水深200m以上の光が届かない海中と海底の殆どが、21世紀においても未だ探査されていないそうです。そこにどんな生き物がいるのか興味あるじゃないですか。興味の無い方は恐らく物事を表面上だけでしか捉えられない人です(偏見)。
とまあそこには地球外生物並みの異形なモノ達がうじゃうじゃいます。ただ、存在が確認されている生物はほんの一握り。今でも一つのエリアを探査すると見たこともない新種がゴロゴロ出て来るのですから水生生物マニアには堪りません。そんな異形のクリーチャー専門の水族館が東京からそう遠くない地にあるのです。
場所は日本海溝のある駿河湾を臨む静岡県・沼津。その名も「沼津港深海水族館」であります。
入った途端にそこは深海。数々の深海生物がお出迎えしてくれます。テンション上がります。当然スマホでパシャパシャやりたくなります。あ、撮影禁止…(´・_・`)。
そうです。ここは深海。深海生物に光を照射するのは撮り鉄が運転士にフラッシュを炊くようなもの。命に関わることなのです。撮影可の水槽はこのとおり。イロカエルアンコウさん、こんにちは。
それでもほら。こんなグロカワイイ標本が。そうそう、こんなのを見に来たのですよ。
生命の神秘を感じるというか、こんなのが普通にいる深海ヤバイ。地上にこんなのがいて野良猫並みにそこらをウロついていたら怖くて外を歩けません。「~の仲間」とか名前もロクについてない、専門家にとっても得体のしれない生き物なのですから、グロカワイイとか気を許していたら知らぬ間に耳たぶとかカジられているかも。
そして昨今、深海の王者と言われている人気のダイオウグソクムシが!(≧∀≦)...と、写真は虫がお嫌いな人にとって劇薬なので自粛します。イメージとしてはファンタジー要素の無い「王蟲」。でっかい水中ダンゴムシです。各自の責任でググってくださいね。
さて、ここ沼津港では普通の魚料理の他に、なんと他ではなかなか味わえない深海魚の寿司が食べれるということで、これまたマニアックな食通には堪らないスポットとなっております。左から、でんでん・げほう・メギスの寿司。今まで食べたことのない、濃厚の中にもさっぱりとした食感とお味で美味しかったです。
「しんかい6500」に乗らなくても行ける深海の世界。是非みなさんも味わってみてください。
取材後記
東名高速を下りて、もう少しで到着という時に後ろのトラックのお兄さんが駆けてきて、何事かと思ったらバイクのリアタイヤがこんなことに。「釘を踏む」って都市伝説かと思ってたら本当にあるんですね。その節は、わざわざ教えてくれて、ありがとうございました。教えてくれなかったら深海とも宇宙とも違う世界に逝ってました(汗。