民俗資料と民芸品、そして拷問具の展示という一風変わった博物館
映画や漫画、アニメなどで拷問器具って見かけたりしますよね、大体は歴史関係の物ですが、その実物が御茶ノ水にある明治大学の中にある博物館に置いてあります。
入場はなんと無料!なかなか見れるものではないので行ってきました。
博物館の入り口はホントに大学なの?って思うほどきれいな建築物でした。ガラスをふんだんに使った建物です。
奥に行くと黄色の看板に博物館は地下と書いてあり、階段で降りていきます。周りのポスターを見るとやっぱり大学の行事メインですね。当たり前ですが。
暗くしてある階段を降りると目の前に常設展の看板が
いやーロマンあふれる馬の埴輪と土偶と皿の後ろにぬぼっと立っているアイアンメイデン。
看板作ったグラフィックデザイナーさんもちょっと困惑したんじゃないでしょうか。
脈絡が一切ないですね。
因みに阿久悠さんの展示もあったみたいですが現場にいるときは場所が分からず
今この写真を見て気づくというこの分かりにくさ、看板を汚したくないという配慮でしょうか?
展示はまず伝統工芸品の紹介から入ります。ここでは日本全国からの民芸品を扱ってるみたいですが資料としての展示のようでした。
そして奥は石器時代からの土器、埴輪、銅器等の年代別の展示が続きます。
貝塚の断面が飾られてるのですが 何世紀にもわたって貝食い過ぎだろうご先祖と言う気持ちが。
面白かったのは一つの年代だけカタツムリの様な貝が混じっていました。 その時はカタツムリを食べてたんでしょうか。想像するとちょっと面白いですねカタツムリブーム。
ニュルンベルグの鉄の処女
そして皆さんご存知「鋼鉄の処女」アイアンメイデンです。これは漫画にも出てきますね、ベルセルクの序盤で見れるやつです。
ヨーロッパの歴史系映画とかにもちらりと出てくることがあります。
使用方法は真ん中を開けるとトゲトゲがついてあり、人を入れて閉める!といういたってシンプルな感じですが
もう怖い。
恥辱系と書いてありますが棘の長さは結構あり即死じゃないのこれ?と思うくらいです。
壁の説明を見ると棘は後でつけたとか。??じゃあ入って何するの?とずっと疑問でしたが
実はこのアイアンメイデンというのは実在が疑われているものらしく、元は樽から首と足だけを出して広場に立たされる事による「恥辱刑」らしいです。
そしてその樽に当時流行したマリア像の頭部、棘を付けたものがこのレプリカとなったとの事。
実際この形として存在していたのかはまだ確認できていないとの事。
ジョゼフ・ギヨタンが考えた人道的な処刑方
こちらも有名なギロチン。ギロチンは断頭台とも呼ばれようするに首を切り落とす道具ですが
首切っといて人道的?と思いますよね。
当時は処刑人が一撃で斬首することが出来ない事もあり、その間受刑者を何度も切りつけるという残酷な光景が展開されていたようです。
想像するだけ恐ろしいですね。。
それに対しギヨタンが考え出した物がすっぱりと一発で首が切れるギロチン。
人道的というのは受刑者にも苦痛を与えず、機械によって執行するので処刑人の精神的な所もカバーしているそうです。
人道的という言葉にはちょっとアレですが、公開処刑が常だった時代の配慮なんでしょうね。
中国の恥辱系?刑罰 首かせ
たぶん私が一番やられたくない罰のナンバー2ですね。
図てみてもらうと分かる通りなんだかとても恥ずかしい感じがします。
片方は首でもう一つは地面に固定。 こんなことを東京でやられた日にはもう心にじわじわ来ちゃいます。
やはり人前の晒し系の罰なんでしょうね。
こちらも首かせみたいですがなんだか能天気なイラストに見えますね
下に置いてある茶碗と何か棒はもしかして其れを取れないようにしてもやもやさせるんでしょうか?
そう考えるとイラストの人は諦めて空を見ているの図って感じがします。
日本古来の処刑法
火あぶりの刑ですね。シンプルでむごいです。ヨーロッパに比べると日本の処刑する機材はとても質素ですね。
よく火あぶりの刑で泣き叫ぶシーンなどがありますが実際は火をつけてしまったら空気が吸えなくなりのどが焼けるなどで声が出ないみたいです。
痛覚は残っているので痛いでしょうが窒息死に近いのではないでしょうか。
こちらは磔刑。関所破りや贋金作り、主人及び親を傷つけた場合に適用されるそうです。
昔の関所破りの命がけとはこのイメージが脳裏に映ってるからですね。
因みに磔刑の時は両方から×のようにやりで刺されて出血しか外傷性ショック死で絶命するとのこと。
磔刑後首だけ切り取り塩漬けにした頭部を載せる晒台。奥のイラストの様な感じで死後も戒めとして晒されるわけですが台から出ている二本の針がなんともリアル。
お化け屋敷でひゃーとか言ってますが当時なんて本物が置いてあったんですもんね。。
石抱きの刑
ナンバーワンで受けたくない刑ですね、ギザギザの板の上に正座するだけでも自重で痛いのにその上に石を積まれるなんて、、
こんな大きい石だったら囚人縛らなくても動かせないような気がしますが。。
ご覧くださいこのイラストの顔を。もうたまらない。想像するだけでも痛い。実際はこの石抱きの刑の石を見せただけで白状するケースが多かったとの事。
一度やられたら痛み覚えてますしね。私だったら初犯でも白状します。
江戸時代の手錠です。この時から手錠ってあったんですね。お縄を頂戴!って感じだと思ってたのですが、この時は手首を前に出すものではなく腕組の様に交差した状態で使用するものですね
入れ墨の図。現代で言う入れ墨はタトゥーを含めていっていますが元々入れ墨とは刑罰を体に刻むところから来ています。
古来からある和彫りは「彫り物」と言って芸術として流行ったものです。
入れ墨は各藩によって体に入れる場所が違いおでこにやられるところもあります。
おでこはちょっと。。
数年前に一度行っていたのですが昔より拷問器具が少なくなっているような。それでも見ごたえありました。
という感じでなかなか見れない拷問器具がみれる明治大学博物館いかがでしょうか?